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2023.01.12 雑学お葬式

仏教、神道、キリスト教のお葬式はどう違う? 宗派による違いも解説

宗教や宗派によって異なるお葬式の形式

 

日本のお葬式で一番多いのが、仏教儀式によるものです。次点が神道、キリスト教で、無宗教葬も徐々に増えてきています。

しかし、仏式の葬儀には対応できても、神道やキリスト教となるとよく分からないという人もいるのではないでしょうか。

今回は、各宗教、宗派によるお葬式の違いについて解説します。

 

 

 

 

仏式葬儀の考え方、用意するもの、参列者の作法

 

仏教儀式に則ったお葬式のことを仏式葬儀といいます。日本の仏教では、多くの宗派で「人は亡くなったら霊となり、亡くなってから49日目に浄土へたどり着き、仏となる(成仏)」という考え方をします。故人様が無事に浄土へ旅立ち、成仏する助けとなる儀式がお葬式で行われているのです。

 

ただし、仏教の宗派の中でも浄土真宗だけは、他の宗派とは違った考え方をします。「故人様は亡くなった時点で浄土へと導かれ、すぐに成仏する(往生即成仏)」というのが、浄土真宗の考えであるからです。よって浄土真宗のお葬式では、往生即成仏を叶えてくれる阿弥陀如来をたたえる念仏や、仏教の教えを説く説法が中心となります。

 

お葬式で用意するもの

仏教儀式で必要な葬祭品は、戒名を授けるためのお位牌、香炉、抹香、ロウソクのほか、“おりん”や木魚などの鳴り物です。宗派によっては、茶湯器(お供えするためのお茶やお湯を入れる器)が必要なこともあります。祭壇の上部には、その宗派のご本尊が描かれた掛軸を飾ります。

必要な葬祭品一切は、葬儀社が用意するのが一般的ですが、地方によっては、菩提寺からご本尊の掛軸を預かり、葬儀式場へ飾ることもあります。

 

参列者の作法

参列者は数珠を持参し、司会の案内に従って礼拝し、式の最後には、焼香を行います。

香典袋は黒白、あるいは双銀の水引があしらわれたものを使い、表書きは浄土真宗以外なら「御霊前」浄土真宗であれば「御仏前(御佛前)」とします。浄土真宗の葬儀では、故人様はすでに「仏」になっているため、「霊」は使いません。

 

 

 

 

神葬祭の考え方、用意するもの、参列者の作法

 

神道のお葬式を、神葬祭といいます。神道では「人は亡くなったら、その家の新しい守り神になる」という考え方をします。よって神葬祭では、祭詞や献饌(けんせん:お供えものをすること)により亡くなった人を新しい神様として奉る儀式が執り行われます。また、死によって生じた穢れを祓い清めることで、残されたご家族が、再び日常の生活に戻れるようにします。

 

なお、神道の神様は死の穢れを嫌うため、神社ではお葬式を行いません。葬儀式場が一般的になるまでは、故人様の自宅や公民館などでお葬式が行われてきました。

 

お葬式で用意するもの

神葬祭の儀式で最も大切なのが、三種の神器と霊璽(れいじ)です。三種の神器とは「勾玉」「刀剣」「鏡」のことで、お葬式にかかわらず、神道儀式には必須の祭具です。霊璽とは故人様の霊を移す依り代となるもので、お位牌に似た木の札です。お位牌よりも少し背が低く、厚みがあります。いずれも葬儀社が用意するのが一般的です。

また神葬祭はお供え物(神饌:しんせん)の種類が多いのが特徴で、酒、水、塩、魚、米、卵、果物、野菜、乾物などを用意します。こちらも神主の指示に従い、葬儀社が買い揃える物になります。

 

参列者の作法

神葬祭では数珠を持参しません。参列者は司会の案内に従って礼拝し、式の最中に玉串奉奠(たまぐしほうてん)を行います。

玉串とは榊(さかき)の枝に紙垂(しで。白い紙を短冊状に切ったもので、しめ縄などに使われる)をつけたものです。案内役から玉串を受け取ったら、祭壇へ玉串を供え、「二礼二拍手一礼」をします。これは二回お辞儀をし、音を立てずに二回拍手をし、もう一度お辞儀をすることです。

 

香典袋は白黒、あるいは双銀の水引があしらわれたものを使用します。蓮の花がプリントされた香典袋は、仏式向きのため使いません。表書きは「御榊料」とします。

 

 

 

 

キリスト教式葬儀の考え方、用意するもの、参列者の作法

 

キリスト教式の葬儀では、「人は亡くなったら神のもとである天国へ召され、安らかに眠る」という考え方をします。キリスト教徒にとって、神のいる天国は永遠の安息を得られる場所です。そのため葬儀の内容は、聖書の朗読や聖職者の説教によって、神を賛美し故人様の安寧を祈るものになります。

また、儀式の流れは、プロテスタントとカトリックで明確に違うところがあります。

 

プロテスタントの葬儀は賛美歌や聖書の朗読、牧師の説教が中心です。ただし形式にはあまりこだわることなく、厳格な儀式よりも神の祝福を感じ、ご遺族を慰めることが大事とされます。

一方でカトリックの葬儀は、「故人様の罪が許されるように」と祈り、パンと葡萄酒を神に奉げる儀式が中心となります。

 

なお、葬儀は故人様が所属していた教会で行われるのが一般的です。

 

お葬式で用意するもの

キリスト教式の葬儀では、用意するものがほとんどありません。ロウソクを灯すための燭台と聖書、そして十字架があれば十分とされます。

強いてあげれば、カトリックの場合、神に捧げるためのパンや葡萄酒が必要になります。これは司祭と喪主様、葬儀社が話し合い、新たに必要なものがあれば買い揃えることになるでしょう。

 

参列者の作法

キリスト教式の葬儀では、数珠を持参しません。司祭の指示に従って礼拝し、賛美歌を知っていれば斉唱します。

仏式でいうところの「焼香」にあたるものが、キリスト教式では「献花」です。案内役から花を一輪受け取ったら祭壇に手向け、手を合わせて祈りを捧げます。

香典袋は無地あるいは十字架があしらわれたものを選びます。水引は使いません。表書きは「御花料」とします。

 

 

 

 

どんな宗教、宗派でも、祈りを捧げるのが最も大事

 

今回は仏教、神道、キリスト教における一般的なお葬式の違いを解説しました。

紹介することが出来たのは特に私たちにも馴染み深い3つの宗教のものだけですが、宗教による死生観の違いや、また、そのために儀式の形式や用意する物もまるで異なっていることが、お分かりいただけたのではないでしょうか。

しかし、どのような宗教、宗派であっても、故人様のために祈り、それぞれの神仏をたたえることが最も大事なことに変わりはありません。お葬式に参列する時には、祈る気持ちを大切にしましょう。

 

 

 

 

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(監修:行政書士・尾形達也)

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