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2022.09.29 雑学供養と納骨散骨終活

散骨にはどんな種類があるの? いま散骨が増えている理由とは

海洋散骨や宇宙葬など! 主な散骨の種類といま散骨が増えている理由を解説

いま、散骨を希望する人が増えています

 

ほんの数十年前までは「違法ではないか」と思われていた散骨ですが、その実施数は、いまや年間3万件を超えるといわれており、「自分が亡くなったら、散骨してほしい」と希望する人も年々増加傾向にあります。

もはや世間にとって散骨は「珍しい供養の方法」ではなく、「現実的な選択肢」のひとつだといっても間違いではないでしょう。

 

しかし、一口に「散骨」といってもさまざまな種類があり、それぞれ方法や費用が異なります。そのため、散骨を選択肢として考える場合、特徴をきちんと理解して選ぶ必要があるのです。

この記事では、いま散骨が増えている理由を解説したうえで、散骨のさまざまな種類をご案内します。散骨を選択肢のひとつとして考えている人も、少し興味があるだけの人も、ぜひご参考までにご覧ください。

 

 

 

なぜ散骨を希望する人が増えているのでしょうか

 

散骨を希望する人が増えた理由として、以下の4つが考えられます。

 

「違法ではない」という認識が広がってきたから

 

散骨は長らく「違法ではないのか」と議論されてきた葬法でした。しかし、1991年に市民団体が海洋散骨を公開し、国から「葬送のための祭祀で節度をもって行われる限り」問題はないとのコメントを引き出したことを始まりに、2021年3月31日、とうとう厚生労働省のホームページにて、事業者向けの「散骨に関するガイドライン」が公開されるに至りました。

 

このガイドラインは、散骨が関係者の宗教感情に適合し、かつ公衆衛生等の見地から適切に行われることを目的としたものであることを定め、同時に、散骨を行う際にはその事業者に法令の遵守や、関係者・自然環境への適切な配慮を求めるという主旨のものです。

 

また、このガイドラインで初めて、これまで議論されていた「散骨は死体遺棄にはあたらないが、散骨のために粉骨をする行為は死体損壊にあたるのではないか」という問題について、散骨を「墓埋法に基づき適法に火葬された後、その焼骨を粉状に砕き、墓埋法が想定する埋蔵又は修三以外の方法で、陸地又は水面に散布し、または投下する行為」と定義することで、粉骨もまた散骨のための必要行為に当たることを明記したと言えます。(引用『厚生労働省HP 散骨ガイドライン_事業者向け』)

 

このガイドラインの発表が、海洋散骨に携わる多くの葬儀社、事業者、団体などに歓迎の意で取り上げられたことで、人々の「違法な葬法である」という誤解が解消されるきかっけにもなったと考えられます。

 

 

ご遺骨の弔い方が多様化したから

最近では、一般的なお墓の他に、永代供養墓や樹木葬など、さまざまなお墓が登場しています。ご遺骨の弔い方が多様化したことで、自然と散骨もその選択肢に加わるようになったといえるでしょう。

 

 

お墓を作るのに比べて安価だから

 

海洋散骨なら、5万円から30万円の範囲で散骨が可能です。一般的なお墓を購入すると、150万円から200万円ほどかかり、さらには年間管理料を支払う必要もあります。その手頃さから散骨に注目する人もいるでしょう。

ただ、場合によっては他の人と一緒に眠る合祀型の永代供養墓を選んでも、散骨と同程度の費用で済む場合もありますので、費用面のみが理由ということは少ないとも考えられます。

 

 

特定の宗教観に影響されにくい

 

永代供養墓の多くはどんな宗派の人でも受け入れていますが、なかには自分が生前信仰していた宗教・宗派とは異なる寺院墓地の供養塔や、観音像が置かれた場所へ眠ることに、抵抗のある人もいるでしょう。

しかし散骨であれば、特定の宗教観に影響されることなく、どのような宗教・宗派の人にも抵抗感を与える可能性が低くなります。また、自分自身を「無宗教」という人も増えている今、特定の宗教観に影響されない散骨という選択肢が、より多くの人々に望まれ始めているという見方もできます。

 

 

散骨の種類は主に3つ

 

散骨の種類は、主に以下の3つです。いずれも、ご遺骨を粉砕し、パウダー状に粉骨した後で行います。

 

海洋散骨

 

海にご遺骨を撒く散骨法です。海水浴場や漁場の近くを避け、船でなるべく沖まで出た後に、海水に溶けるビニール袋などにご遺骨を入れ、海へ撒きます。船が必要なこと、散骨にふさわしい場所探しが難しいことから、多くは業者を介して行います。

詳しい葬法は業者によって違いますが、一般的には、散骨場所に花びらを散らし、合掌して黙祷した後、岸へと戻ります。また、間違いなく海で散骨をしたことの証明に、散骨証明書が発行されます。

 

料金相場は、依頼者も船に乗る「立ち会い散骨」が20万円~30万円ほど、業者に散骨を委託して立ち会いを行わない「委託散骨」が5万円ほどです。

海は誰か個人の保有地というわけではなく、トラブルが少ないことから、日本ではこの海洋散骨が最も選ばれている散骨方法です。

 

 

陸地への散骨

 

山中などの陸地へご遺骨を撒く散骨法です。他人の保有地へ勝手に散骨すれば、もちろんトラブルになってしまいますから、自分がひとつの山をまるごと保有している場合などに実現可能となります。

なお、ご遺骨を墓地ではない場所に「埋める」と法律違反になるため、あくまで「撒く」よう注意する必要があります。

山中への散骨を行う業者もありますが、できる場所が限定されており、あまりスタンダードではありません。料金はさまざまで、相場は海洋散骨ほど確立されていません。

 

このように、陸地への散骨は現代では難しいことも多いため、もしも山中や木々に囲まれた場所で弔いたいということでしたら、散骨ではなく専門の業者やお寺を介しての「樹木葬(自然葬)」なども選択肢として考えることをおすすめします。

樹木葬についてもう少し詳しくお知りになりたいという方は、ぜひこちらのブログもご覧ください。↓

埋葬のかたち~お別れの選択肢・納骨のタイミング~

 

 

空への散骨

 

空中へご遺灰を撒く散骨法です。空への散骨は「バルーン葬」と「宇宙葬」に分かれます。

バルーン葬は、大きなバルーン内にご遺灰を納め、遙かなる空へ飛ばす方法です。バルーンは成層圏まで到達した後に破裂し、ご遺灰は宇宙空間を漂います。

費用相場は20万円~30万円ほどですが、業者が少ないため、出張を依頼したり、バルーンを飛ばす安全な場所を確保したりするための費用がかさむ場合があります。

 

宇宙葬は、ロケットにご遺灰を込めて打ち上げたり、人工衛星にご遺灰を同乗させたりする散骨法です。宇宙への憧れが強い人には最適ですが、日本には業者がまだ少なく、費用も数十万円から百万円を超えることがあるなど高価なものです。また、宇宙へ打ち上げられるご遺灰はほんのわずかな全体の一部であるため、残りのご遺骨はまた別の方法で弔う必要があります。

 

 

散骨をしたいと思ったら、まずは場所を絞ってみましょう

 

ご案内したように、散骨の種類は場所によって様々です。まずは、どんな場所に散骨を行いたいかを考えてみましょう。そして「思い出の海へ」「草木の緑に囲まれて」「宇宙へ旅立ちたい」など、思いが決まったら、ご希望の場所へ散骨してくれる業者を探します。

 

一方で、どこでも散骨ができるわけではありませんから、あまりに「散骨したい地点」を絞ってしまうと、思いが叶えられない結果になりがちです。その際は、エリアを少しだけ広げてもう一度探してみると良いでしょう。特に、日本全国に業者が存在している海洋散骨であれば、「ここに眠りたい」と思える場所がきっと見つかります。

 

クルーズ株式会社が運営するサポくるでも、海洋散骨のプランを各種取り揃えております。クルーズの地元である神奈川県の海での散骨プランをはじめ、温かく美しい沖縄の海で海水に溶ける墓標と共に眠る「さんご葬」プランなど、お客様のご希望にぴったりの散骨場所・プランをお探し致します。

また、サポくるでは海洋散骨サービスだけでなく、葬儀や法要のプランニングから相続に関するお悩みのご相談、遺品整理などもワンストップでサポートしておりますので、全てをお任せいただくことも可能です。

専門の知識を持ったスタッフが、親身になってお話しを伺い、最適なプランをご提案致しますので、海洋散骨にご興味を持たれた方や葬儀や供養でお悩みの方は、ぜひお気軽にご連絡ください。

もちろん、ご相談は無料です!

→クルーズ株式会社 電話番号:045-334-8240

 

(監修:行政書士・尾形達也)

相談料は無料です。お気軽にご連絡ください。

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