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2022.07.13 お葬式一般葬自宅葬家族葬直葬

昭和・平成・令和の葬儀~縮小化が続く弔いの形~

時代と共に変わる葬儀の形

 昭和の時代は、縁のある人たち全てが集まって故人を見送る葬儀が一般的でした。平成の30年間に葬儀の形はどんどん縮小し、「家族葬」や「直葬(ちょくそう)」といった言葉が生まれました。令和になるとコロナ禍もあり縮小化が一気に加速します。

 これまでの葬儀と最近の葬儀では、何が違うのでしょうか。今回は昭和から令和にかけて、葬儀がどのように変わってきたかを解説します。

 

数珠とお花

 

昭和の葬儀はみんなで見送る「一般葬」が主流

昔ながらの日本人の葬儀は、親族からご近所に至るまで、故人と縁ある人々がみんな駆けつけるのが当たり前でした。大正から戦前、戦中までの葬儀は土葬が中心で、主体は「葬儀」というよりも「葬列」。自宅やお寺に主な親族が集まって菩提寺にお経を上げてもらう「葬儀」の後、たくさんの人に見送られながら「葬列」を組み、お墓まで棺を運んでいきました。祭壇や棺は質素なものが使われ、料理や弔問受付といった参列者をもてなす仕事はご近所の役目でした。

 

戦後の経済成長が著しい時代になると、葬儀にも華やかな発展がやってきます。人々の暮らしが豊かになるにつれ、一部の富裕層しか縁のなかった大きな祭壇や立派な霊柩車が、中流層の葬儀にも使われるようになりました。また火葬が普及して葬列の風習が消えていった結果、より通夜や告別式といった儀式に参列者が集中するようになりました。

 

こうして葬儀の規模や価格が肥大化していきます。葬儀に100人、200人といったたくさんの人が訪れる葬儀は、のちに「一般葬」と呼ばれるようになりました。

 

葬儀が華やかになる一方で、弔事における相互扶助の精神は消えませんでした。通夜や告別式で生じる受付や帳場、料理、茶菓での接待といった参列者のもてなしや雑務は、ご近所の皆さんと喪主の勤務先の方達が一緒になり、手伝いに来てくれました。また、各家が菩提寺を持っている時代で、葬儀のほとんどが仏式で行われました。

 

平成初期から中期にかけては「一般葬」の時代が続く

平成初期にバブルが崩壊すると、日本中が不景気の波に押され、そのまま歴史的な経済成長は終焉を迎えます。それでも平成10年頃までは、「葬儀といえばたくさんの人が訪れるもの」という考え方が主流でした。葬儀の形が変わる1つの転機となったのは、平成12年に「家族葬」を社名に冠した葬儀社が生まれたこと。当時はまだ家族葬という言葉が定義され尽くしていませんでしたが、一般葬に対して「親族中心の葬儀」であるとの認識が、葬儀業界内で広まっていきます。ただ、業界外ではまだあまり話題になっていませんでした。

 

平成中期にさしかかると超高齢化社会に達し、全国の死亡者総数は年々更新されるようになりました。加えて日本人の所得は伸び悩み、「今までのような葬儀のあり方では、お金がかかりすぎる」という話題がメディアに飛び交うようになりました。

当時、葬儀にかかる平均的な費用は236万円ほど。関東の一部では平均費用が310万円を超えていました(財団法人日本消費者協会「第7回 葬儀についてのアンケート調査」平成15年9月)。「人並みに送ってやりたいけれど、それではお金がかかりすぎる」というジレンマが、最も喪主を悩ませた時代です。

 

平成後期は「家族葬」が台頭してきた時代

平成21年になると「終活」という言葉が雑誌の誌面を賑わすようになり、超高齢化社会の中でより良く人生を終えるための活動がブームになりました。そのなかで、葬儀のあり方も見直されてきます。価格の高さはもとより、「人がたくさん訪れて、気を遣いお金も使うだけの葬儀はやめたい」「気ぜわしさから解放されて、ゆったり故人を送りたい」といったニーズから、家族葬が注目されてきたのです。

 

一般葬よりも集まる香典金額が少ない「家族葬」は、葬儀の持ち出し費用が必ずしも抑えられるわけではありません。それでも日本人の人付き合いが希薄化するなかで家族葬は市民権を得、平成終盤には都市部の葬儀においてスタンダードになりました。また、火葬をするだけで葬儀を行わない「直葬」を選ぶ人も出てきました。

 

一方で、これは平成初期頃からの動きではありますが、ご近所づきあいや勤務する会社から葬儀のお手伝いを出す日本特有の文化が徐々に消え、参列者のもてなしは葬儀社がその一切を請け負う流れとなりました。また自宅や寺院よりも、バリアフリー化されていて空調が効いている葬儀専用式場を選ぶ人が増え、葬儀に関することは葬儀社が一手に引き受ける体制が確立していきます。都市部に新しく家庭を作った人は菩提寺を持っておらず、葬儀の無宗教化も進んできました。

 

令和のコロナ禍で親族だけの葬儀が当たり前に

令和元年の暮れに始まったコロナ禍により、世界は一変しました。猛威を振るう未知のウィルスから身を守るため、日本では「密閉・密集・密接」の「3つの密」を避けることが提唱されました。会食を含む葬儀の場は、まさに「3密」が生じやすい機会です。人々の行動が制限されるなか、家族葬よりももっと小規模な葬儀を行う流れが、今も続いています。

 

3密を避けるための対策は、遺族によってさまざまです。参列者を近くの親族に限り、遠方の親族には会葬を遠慮してもらう。会食はせず、持ち帰りの折詰弁当をふるまう。オンラインで葬儀式場と親族の自宅をつなぎ、葬儀をライブ中継するなどなど、感染対策の工夫が次々と生まれました。

 

今後は、コロナ禍によって失われた弔いの機会をどう取り戻すかが、全国的な課題となりそうです。コロナ禍を理由として葬儀を縮小せざるを得なかった遺族や、参列できなかった近親者の中には「もっとちゃんと、お別れがしたかった」という気持ちが残っている場合があるためです。感染の拡大具合をみながら、一周忌や三回忌に合わせてお別れ会を企画するといったことが、今後ブームになるかもしれません。

 

サポくるでは一般葬から家族葬、自宅葬まで幅広いプランをご用意しております。

時代によって葬儀の形は変化していっても、弔いの心は変わりません。私たちはお客さまのお気持ちに寄り添って、大切なお時間をプランニングさせていただきます。

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(監修:行政書士 尾形達也)

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