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2022.12.22 寺院紹介改葬お墓

菩提寺を変えたいときの流れと注意点

菩提寺を変えたい! 墓じまい、離檀などで気を付けるべきことは?

 

核家族化が進み、実家のお墓が遠すぎるという悩みを持つ人が増えています。しかし、もし子世代の近くにお墓を持ちたいと考えたなら、檀家を抜けて菩提寺を変える必要があります。

また、ご住職とそりが合わないなど、他の理由で菩提寺を変えたい人もいるでしょう。

今回は、菩提寺を変えたいときの流れと、トラブルを避けるための注意点を解説します。

 

 

 

 

「離檀(りだん)」と「入檀(にゅうだん)」

 

菩提寺に今まで使っていた墓地を返還し、檀家を抜けることを「離檀」といいます。

一方で、新たに寺院墓地のお墓を契約し、檀家になることを「入檀」といいます。つまり菩提寺を変えるとは、離檀したうえで入檀することです。

 

また、菩提寺を変えるときには、一般的にお墓の移動を伴います。よって、同時に次の手続きが必要になるでしょう。

 

  • 離檀と入檀
  • 墓地の返還と新たな墓地の取得
  • ご遺骨の移動(改葬)

 

このうちご遺骨の移動、すなわち「改葬」には、自治体の役所で改葬手続きが必要となります。手続きをするのは、今までお墓があった自治体の市区町村役場です。

 

 

 

 

菩提寺を変えたいときの流れ

 

様々な手続きをスムーズに進めるためには、次の手順を踏みましょう。

 

改葬許可申請について調べておく

改葬許可申請の手続きは、自治体によって若干異なります。今のお墓がある自治体のホームページなどで、どのような書類が必要かを事前に調べておきましょう。一般的には、以下の3つが必要になります。

 

  • 受入証明書

ご遺骨を受け入れてくれるお墓があることを証明するものです。新しい菩提寺から発行してもらいます。

 

  • 埋蔵証明書(墓地管理者証明書)

誰のご遺骨が埋蔵されているかを証明するものです。今の菩提寺から発行してもらいます。

 

  • 改葬許可申請書

 

 

新しい菩提寺を探す

希望のエリア内で新規の墓地区画を販売している寺院を探します。いくつか候補を絞り、実際に見学してアクセスの良さやご住職の人柄などを直接確認するのがおすすめです。

 

入檀とお墓の契約を済ませ、受入証明書を発行してもらう

新しい菩提寺を決めたら、お墓を契約し、檀家になりたい旨を告げます。その後、受入証明書を発行してもらいます。

 

今の菩提寺に離檀を打ち明け、埋蔵証明書をもらう

今の菩提寺に檀家を抜けたい旨を告げます。了承されたら、埋蔵証明書を発行してもらいます。

 

受入許可証と埋蔵証明書を役所へ持参して改葬許可申請をする

自治体へ直接出向いて申請するのが基本とされていますが、遠方の場合は郵送での申請も許可されている場合が多いため、まずは電話で問い合わせてみましょう。

 

今のお墓を解体しご遺骨を取り出す

今の菩提寺が指定する石材業者などにお墓の解体を依頼します。先祖のご遺骨が取り出されたら、新しいお墓ができるまでは自宅で保管しましょう。解体後は、整地して墓地を返還する必要があります。

また、解体時にはお墓を祈りの対象からただのモノに戻す「魂抜き」の儀式が必要です。解体日時に合わせて魂抜きをしてもらえるよう、今の菩提寺のご住職に依頼します。

 

新しいお墓にご遺骨を移す

新しいお墓が完成したら、先祖のご遺骨を納骨します。納骨時には、納骨のための儀式である「納骨式」と、お墓をただのモノから祈りの対象にする「魂入れ」の儀式が必要です。納骨の日時に合わせて魂入れと納骨式をしてもらえるよう、新しい菩提寺のご住職に依頼します。

 

 

トラブルにならないための注意点

菩提寺を変えるときには、今の菩提寺や新しい菩提寺とトラブルにならないよう、注意したい点がいくつかあります。

 

今の菩提寺には感謝の気持ちを持って相談する

もしかしたら、今の菩提寺に不満があって「檀家を抜けたい」と考えている人もいるかもしれません。しかしどんな理由があっても、離檀を相談するときは、今まで先祖のご遺骨を守ってくれたことに対して感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。

もし「もう縁が切れるのだから」と冷淡、失礼な態度をとってしまうと、ご住職の気分を害してしまう可能性があります。ご住職の気分を損ねると、埋蔵証明書をもらうのが困難になったり、多額の離檀料を請求されたりする場合もあります。

 

今の菩提寺と新しい菩提寺の宗派に気をつける

新しい菩提寺が、今の菩提寺と同一宗派ではない場合、檀家になるのが難しいケースもあります。どうしても宗派を変えたいなどの気持ちがなければ、条件の合う同じ宗派の寺院を探すか、あるいは「宗教不問」の寺院を見つけましょう。

 

 

 

 

十分な予算を確保しておく

菩提寺を変えるには、お墓を解体し、新たにお墓を取得する必要があります。加えて、諸儀式のための費用も必要ですから、ある程度まとまった金額が出ていくことになるでしょう。必要となる費用の内訳は、おおむね以下の通りとなりますので、こちらを参考に十分な予算を確保しておくことをおすすめします。

 

墓石解体・整地のための費用

墓石解体費用の目安は、1㎡あたり10万円です。お墓が建っている場所が崖地だったり、整地が難しかったりすると値段が高くなります。必ず最初に見積もりを取ってもらいましょう。

 

  • 新しいお墓を取得するための費用

先祖代々で使用するお墓(一般墓)を取得するための費用相場は、150万~250万円です。都市部であるほど高額になります。併せて、お墓を建てた後に毎年納める年間管理費(護持費)についても確認しておく必要があります。

 

  • 儀式のためのお布施

魂抜き、魂入れ、納骨式と、3つの儀式を行う必要があります。法要のためのお布施の相場は、一件につき3万円~5万円です。

 

  • 離檀、入壇のためのお布施

今の菩提寺にはこれまでの謝礼をするため、新しい菩提寺にはご挨拶のため、儀式のためのお布施とは別に気持ちを包むのが一般的です。お寺によっては「離檀料」「入壇料」の設定がなされている場合もあります。

 

 

 

継承者とも話し合い、檀家になる必要があるかも考えて

 

以上、檀家を変えたいときの流れや注意点について解説しました。しかし、「継承者(子や孫)にお墓を継ぐ意思が乏しい」「お寺との付き合い自体を辞めたい」という人は、無理をして新たに他のお寺の檀家になる必要はないかもしれません。その場合には継承者のいらない永代供養などの選択肢も視野に入れて、お墓をどうするか家族で話し合ってみましょう。

 

 

 

 

クルーズ株式会社の運営するサポくるでは、菩提寺からの離壇のお手伝いはもちろん、新たな菩提寺となるお寺探しから入壇手続きまで、お客様のご希望に添ってしっかりとサポートさせていただきます。もちろん、新たな菩提寺に入檀予定のない墓じまいの手続きにつきましても、専門の知識を持ったスタッフが万全にサポート致しますので、墓じまいをお考えの方も、離檀や入檀をお考えの方も、安心してご相談ください。

もちろん、ご相談・お見積りは無料です。

→クルーズ株式会社 電話番号:045-334-8240

 

(監修:行政書士・尾形達也)

相談料は無料です。お気軽にご連絡ください。

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