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逆さごと

葬儀には様々な作法がありますが、今回はその中でも『逆さごと』についてご説明いたします。

 

逆さごと(さかさごと)とは

逆さごととは、私たちが日々の暮らしで行う所作や物を通常の方法とは逆に行うことです。
逆さごとは、死後の世界が私たちの世界とですべてのことが逆さになっているとした考えから、故人のご支度をする際に通常とは逆にしたことが習慣になったものといわれています。また、通常とは異なる方法をとることで、魔よけとしての意味を持つともいわれます。

 

逆さごとの作法

 

逆さ水(さかさみず)

お清めで故人の身体を洗う際に使うお湯のことです。
通常適温の湯を用意する際は熱いお湯に水を入れて調節を行いますが、逆さ水ではその逆で、水にお湯を注いで調節を行います。

 

逆さ屏風(さかさびょうぶ)

屏風の絵柄を天地逆にして枕元に立てかけることです。

 

縦結び(たてむすび)

こま結び・ちょう結びの結びを縦にしたものです。

 

左前(ひだりまえ)

通常内側にしまう着物の右のおくみを、外側に出して着ることです。

 

逆さ着物(さかさぎもの)

故人の衣装を通常と真逆の襟を足のほうして着せたりかぶせたりすることです。

 

 

なぜ行うか?

仏教では、人は亡くなると七日ごと七週間あの世の支配者である閻魔大王(えんまだいおう)をはじめとする十王から、生前の行いに対する裁判を受け、死後の世界での扱いが決まるとされています。これを四十九日(しじゅうくにち)や中陰(ちゅういん)と呼びます。この間、死者はまだあの世とこの世の間をさまよっており、迷うことなくさいごまで裁きを受けられるようにと逆さごとで故人の支度を整るのです。関連する支度に、あの世へ旅する故人へのお弁当として持たせる『枕だんご』などがあります。

 

浄土真宗では逆さごとを行わない

浄土真宗では死者は死後仏様のお力ですぐに成仏して、極楽浄土で生まれ変わるものとされ、他の仏教のように四十九日での裁きを待つ考えを持ちません。
また、あの世とこの世はすべてのことが逆さになっているとして明確に分ける行為は、死とは生と切り離すことができないもので、決して穢れや悪ではないとする浄土真宗の教えと異なります。そのため浄土真宗では逆さごとが行われないのです。
ただ、四十九日が無いというわけではなく、浄土真宗では四十九日の期間をご遺族の方たちが故人を偲びつつ、仏様の教えについて考え、信仰心や感謝の気持ちを改める期間とされているようです。

 

 

 

いかがでしょうか。逆さごとにもいろいろあり、浄土真宗などでは行われないなど様々な考え方がありますね。

死後の世界は生きてるものは誰も知らない未知の世界です。そこで迷わないようにと願いを込めて行われているのが逆さごとなのでした。

 

クルーズではそれぞれの宗派に合わせた葬儀のお手伝いをさせていただいております。
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