意外と困る? いざという時に訃報を出す範囲や送り先の調べ方
故人様の死を関係者らに伝えることや、その文面を訃報といいます。訃報には故人様の情報や葬儀日程を入れ込む必要があり、葬儀に参列してほしい相手、そうではない相手など、訃報を受け取る相手によって伝え方を変えなければなりません。
この記事では、訃報の効率的な伝え方や範囲について解説します。また、故人様の知人の連絡先を調べる方法についてもご案内します。
訃報の意味は3つある
訃報は故人様の死を知らせるものです。著名人や、ビジネス関連で特に多くの人へ死亡通知を出すときに、その文面を訃報と呼ぶことが多いのですが、一般の方における葬儀案内状も訃報の一種と言えます。
また文面だけでなく、電話やSNSなど手段が違っても、内容が逝去の知らせならそれは訃報と言えるでしょう。
なお、訃報には以下の3つの意味があります。
故人様の逝去を知らせる
関係者諸氏に故人様の氏名や死亡年月日を伝えます。訃報の本体となる部分です。
葬儀日程を知らせる
参列候補者に通夜や葬儀・告別式の日程を伝えます。以前は、訃報といえば葬儀の知らせを指しました。しかし親族を中心とする家族葬の流行で、最近では葬儀後に出す訃報も増えています。
生前の交流に感謝を伝える
故人様の生前、お付き合いしていただいたことについて感謝を述べます。葬儀後に出す訃報では、感謝の意が訃報のメインとなります。
訃報に記載すべき情報と文面例
上に挙げた3つの意味を満たすには、以下のような情報が必要です。
- 故人様のご氏名、死亡年月日、享年、肩書き(会社関係等に広く訃報を出す場合)
- 通夜と葬儀・告別式の日程、葬儀の宗派、式場案内、喪主様のご氏名
- 感謝の意を示す言葉
なお、文面にする際は、句読点をつけないのが正式です。
【葬儀に参列してほしい方に出す訃報の文面例】
―――――――――――――――――――――――――――――
〈タイトル〉訃報
※一般の方の葬儀案内状などにはタイトルをつけないことがほとんどです
〈本文〉
母(故人様のご氏名)儀 ○月○日に○歳にて永眠いたしました
ここに生前のご厚誼を深謝し謹んでご通知申し上げます
葬儀告別式は仏式にて以下(左記)の通り執り行います
日時 通夜式 ○月○日 午後○時より
葬儀・告別式 ○月○日 午前○時より
式場 セレモニーホール○○(住所)(電話番号)
令和○年○月○日
(喪主住所)
喪主 ○○ ○○
―――――――――――――――――――――――――――――
本文冒頭の続柄は、喪主様から見た続柄を書きます。香典等を辞退したいときは、喪主名の後に「なお誠に勝手ながら故人の遺志により御香典 御供花 御供物の儀は固くご辞退申し上げます」と書き入れましょう。
【葬儀後に出す訃報の文面例】
―――――――――――――――――――――――――――――
〈タイトル〉訃報
※一般の方の場合はタイトルをつけないことがほとんどです
〈本文〉
母(故人様のご氏名)儀 ○月○日に○歳にて永眠いたしました
葬儀は故人の遺志により身内にて執り行いました
ご通知が遅れましたことを深くお詫び申し上げます
ここに生前のご厚誼を深謝し謹んでご報告申し上げます
令和○年○月
(差出人住所)
(差出人氏名)
―――――――――――――――――――――――――――――
冒頭の続柄は、差出人から見た続柄を書きます。通知の日付は、月までの記載で構いません。
訃報の範囲と効率的な伝え方
訃報を出す範囲は、タイミングによって振り分けると効率的です。
1.亡くなってすぐ
亡くなってすぐ訃報を出す範囲は以下のような人々です。
・なるべく早く故人様のお顔を見に来てほしい近親者
・葬儀を手伝ってほしい近隣の人や友人
・葬儀によって影響が出るご遺族の勤務先など
上記のように、葬儀日程が定まらなくても、ひとまずは逝去を伝えておいた方がよい人に出します。
緊急性が高いのでまずは電話をし、電話がつながらなければメールやSNSなど、普段やりとりしている方法で伝えると良いでしょう。
2.葬儀日程が決まったら
葬儀日程が決まり次第、参列してほしい範囲に訃報を出します。電話で連絡をした後に、メールやSNSで文面を送ると丁寧です。ご遺族やご親族で手分けすると効率的ですが、伝え間違いが起こらないよう、各自訃報の文面を手元に置きながら連絡しましょう。
3.葬儀が終わったら
葬儀終了後、葬儀を知らせなかった関係者に訃報を出します。はがきを送るのが一般的です。喪中はがきを出す時期(11月~12月)が近ければ、喪中はがきを訃報に替えても構いません。
訃報のタイミングや文面を間違えてしまうと、葬儀に予定外の人が参列するなどの事態に陥る可能性がありますので気を付けましょう。
故人様の知人の連絡先を調べる方法3つ
訃報を出すとき、「故人の友人にも知らせたいが、方法が分からない」と困ることがあります。そんなときは、次の3つの方法を試してみましょう。
年賀状を参照する
故人様の家や部屋に保管されている年賀状から、知人の連絡先を割り出します。
知人の連絡先が一つ分かれば、その方から情報を得る
一つでも知人の連絡先が分かれば、その方に事情を話し、「他に故人と親しかった人の連絡先を知りませんか」と尋ねます。
故人様のスマートフォンやパソコンの連絡先を調べる
故人様が使用していたスマートフォンやパソコンを開けるようなら、連絡先を参照してみましょう。履歴を調べ、よく連絡していた方に発信してみるのも一つの手です。
訃報は必要な情報を漏れなく伝えるのが大事
以上、訃報の範囲や効率的な伝え方について解説しました。
故人様が亡くなった後には、たくさんの人に連絡を入れる必要があるうえ、連絡内容にこぼれがあると、二度手間になってしまうなど面倒が生じます。なるべく必要な情報を揃え、一度で伝わるようにしましょう。
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