弔辞の読み方、ご存知ですか?
前回、(参列編)では、仏式葬儀における焼香の手順を中心に、神道の葬儀、キリスト教の葬儀などにおける葬儀に参列する場合の基本的な作法を解説してきました。
今回はそこからさらに細かな情報として、親しい人の葬儀で弔辞を依頼された場合の対応について、解説していきたいと思います。
いざという時に慌ててしまって、ご遺族等に失礼な態度を取ってしまう……そのような失敗をしないためにも、ぜひともこの機会に弔辞についての基本作法を確認してみてください。
弔辞とは
弔辞とは、葬儀において故人様へと贈られる、別れの言葉のことです。
故人様を悼む気持ちを、生前の故人様との思い出などを交えつつ、読まれることが多いでしょう。
弔辞を述べる人の数
葬儀の規模にもよりますが、1~3人、多くとも5人くらいが一般的です。
弔辞を読む人
弔辞を読む人は、基本的にご遺族(喪主様)から依頼されることになる場合が殆どです。
生前に故人様との親交が深かった人が読むことになりますので、多くの場合は故人様の友人、職場の同僚や上司、兄弟などになるでしょう。
ここからは、ご遺族から弔辞を依頼された場合を想定して、その際の対応や弔辞の書き方を解説していきます。
弔辞の書き方
もしご遺族から「弔辞をお願いしたい」と言われたら、「謹んでお受けします」と引き受けるのがマナーです。「もっとふさわしい人がいるのでは」という考えが頭をめぐるかもしれませんが、謙遜の必要はありません。
弔辞は、文具売り場や文房具店で販売されている奉書紙に、薄墨の筆ペンで縦書きしましょう。
奉書紙を用意する時間がなければ、無地の白い便せんを使います。パソコンで作成し、印刷しても構いません。
原稿の構成は、例えば以下の通りです。1000字程度に収めると、ゆっくり読んで3分程度の弔辞になります。
・最初に「弔辞」と大きく書く
・旅立ってしまった故人様への想い
・故人様と初めて出会ったときのこと(自己紹介代わりに)
・故人様との思い出(故人の良さが紹介できるようなエピソードなど)
・感謝の言葉
・冥福を祈る言葉
・年月日と名前
なお、葬儀では、使ってはいけない「忌み言葉」があります。以下のような言葉は使わないよう気をつけましょう。
・「ますます」「いよいよ」など同じ言葉を繰り返し、不幸が繰り返すことを連想させるもの
・「続いて」「ふたたび」など、続くことを連想させるもの
・「生きる」「死ぬ」「苦しむ」など生死に関する直接的な表現
忌み言葉を使わず亡くなったことを示すためには、「逝去」「他界」などを使います。
「生きていた頃」と言いたい場合には、「お元気だった頃」など、「生きる」という言葉を避けましょう。
また、神式やキリスト教式の葬儀では「冥福」という言葉を使いません。「ご冥福をお祈りします」は、神式であれば「御霊(みたま)のご平安をお祈りします」、キリスト教式であれば「どうか安らかにお眠りください」などの言い回しに置き換えます。
弔辞の読み方
弔辞を読む人は、式場の案内役から弔辞の作法について説明を受ける必要があります。よって、なるべく早めに葬儀式場へ到着しましょう。一般的な弔辞の作法は、以下の通りです。
1.名前を呼ばれたら席を立つ(返事はしない)
2.ご遺族に一礼してから祭壇の前に進む
3.祭壇の前で遺影に一礼する
4.紙を開き、弔辞を読み上げる
5.読み終わったら包みを元通りにし、祭壇に弔辞を供える(文字は祭壇側に向ける)
6.遺影に一礼し、ご遺族に一礼して席に着く
参列者や僧侶にも一礼するケースがあります。
弔辞は快く引き受け、故人様への想いを表しましょう
今回は、弔辞や焼香など参列者側のマナーについて解説して参りました。葬儀という厳かな場に緊張を感じてしまうかもしれませんが、あらかじめマナーを知っておけば落ち着いて対応できます。参列前にも、ぜひ作法を復習してから出かけましょう。
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