『おひとりさま』の終活を始めよう
『おひとりさま』という単語を耳にするようになって、もう随分と経ちました。
もちろん、一口に『おひとりさま』と言っても、様々な事情の『おひとりさま』がいらっしゃいます。
自分で望んで、自分らしくあるために『おひとりさま』でいる人。
大切な人とのお別れを経て、『おひとりさま』になった人。
家庭の事情や自分の意思とは関係なく、『おひとりさま』にならざるを得なかった人。
今は家族といても、家族には迷惑をかけたくないという気持ちから、『おひとりさま』で完結したい人。
それぞれの思いや考え方、様々な事情を抱えた、たくさんの『おひとりさま』の皆さんの、数少ない共通項は、「ひとりであること」と「必ずいつか終わりがくること」ではないでしょうか。
いつかくる「その日」のために、『おひとりさま』だからこそ準備をしておきたいと思うのは、当然のことです。
「他人に迷惑をかけたくない」
その優しさと責任感に、私たちテラスライフは心から寄り添い、全力でサポートしていきたいと考えています。
そろそろ「終活」という言葉が頭をよぎりはするけれど、具体的に何をすればいいのか。
そもそも「終活」とは何か。
今の自分が特に考えておくべきこととは。
そんな疑問が頭に浮かび始めた『おひとりさま』の皆さんのために、この記事では『おひとりさま』の終活に関する入口のお話をしていきたいと思います。
そもそも終活って?
終活とは、就活や婚活などの〇〇活と同じく、自ら積極的に「活動」を行う、自分の人生の「終わり」を見据えた活動のことを言います。
「終わり」に向けて積極的というと、どこかマイナスなイメージを覚えてしまうでしょうか?
いいえ、そうではありません。
なぜなら終活は、自分自身の「過去」を振り返り、「現在」を確認し、そして「未来」を見据える行いだからです。
自分は何をして、誰と出会ってきた、どんな人間なのか。
今の自分は何を持っているのか。
そして、どんなふうに自分の生きた証を遺すのか。そのために必要なこととは何か…。
それらを整理することで、今の自分が何をすべきなのかがきっと鮮明に見えてくることでしょう。
終活こそ自分の人生をとことん自分らしく、そして憂いなく前向きに過ごすための、究極にポジティブな活動なのです。
具体的に終活ってどんなことをするの?
「終活でやること」
・エンディングノートを書く
・資産の把握や整理
・遺言書の作成
・医療や介護への備え
・葬儀、埋葬の準備や予約
・断捨離など物理的な整理
・会いたい人に会う
・やりたいことをやる
終活をしようと思った方はまず、エンディングノートを書くことをおすすめします。
エンディングノートは、自分史などの過去に関するページに始まり、預貯金や不動産、生命保険に関する現状を洗い出すページ、看護・介護や葬儀・埋葬などの未来に関する希望を記入するページなどがあり、各ページを埋めていくだけで、自然と自身の「過去」「現在」「未来」がはっきりと整理される形になっています。
実は上記の「終活でやること」にある項目の多くは、エンディングノートの中にあるものばかりなのです。
『おひとりさま』の終活は備えあれば憂いなし!
せっかく終活をして、理想の晩年に向けて準備をしても、認知機能の低下や身体機能の衰えによって、予定通りに実行できないのは悲しいことです。
そんな時のために、特に『おひとりさま』は以下のような制度をしっかりと把握し、活用することが大切になってくるのです。
成年後見制度や家族信託
認知症などによって判断能力が低下、または喪失してしまった人を保護・支援するための制度。
これは、判断能力を失ってしまった人の代わりに適切に財産管理をする代理人を設ける制度です。
後見制度には「法定後見制度」と「任意後見制度」があります。家庭裁判所が代理人を選定する「法定後見制度」に対し、「任意後見制度」では本人が元気なうちに信頼する相手を代理人として契約しておくことが出来ます。そのため、「任意後見制度」では、もしもの際には、ある程度の制約はありますが、自分の意思を反映した対応をしてもらえます。
そして家族信託では、財産管理について自分の意思をさらに柔軟に反映させることが可能です。
死後事務委任契約
成年後見制度が存命中の保護・支援のための制度であるのに対し、自分自身が亡くなった後のことを信頼できる相手に任せる制度が「死後事務委任契約」です。
死亡届の提出や葬儀・納骨の手配、公共料金や携帯料金、借家の場合は部屋の片付けなど、人が亡くなればあらゆる事務雑務が発生し、必ず「誰か」が多くの事務処理をしなければなりません。
『おひとりさま』の中には、「誰にも迷惑をかけたくない」という気持ちをお持ちの方も多いと思います。この「死後事務委任契約」は、まさにそんな思いを抱いている方のためにある制度です。
「死後事務委任契約」は自身が亡くなった後の諸手続きを依頼する趣旨の契約であるため、基本的に友人や家族など誰とでも結ぶことが可能です。契約の遂行については自身の死後の話になるため直接確認することは出来ませんから、特に信頼できる方を選ぶのが良いでしょう。
ただし、死後事務の中には想像以上に複雑なものや、思いがけず難航するものも多く、そういった手続きに遺された人間は頭を抱えることになりがちです。そのため、大切な友人などの手を煩わせる可能性も考慮し、『おひとりさま』が「死後事務委任契約」を行う場合は、行政書士などの専門家に依頼するのが最も効率的かつ一般的なパターンです。
また、「死後事務委任契約」が依頼者(委任者)の死後に業務が発生する性質上、同時に「見守り契約」を結ぶパターンが多くなっています。定期的に契約相手(死後事務を請け負う受任者)が自身の安否を確認してくれ、有事にはすぐに動いてくれるというのは、『おひとりさま』にとっては安心ですね。
私たちはなぜ終活をするのか
終活とはつまり、最後の瞬間まで自分らしく生きたいという、現代人の力強さの証です。
自分の生きた証を納得のいく相手に遺したい。
自分の最後のセレモニーを理想の形に飾りたい。
最後の最後まで、他の人に迷惑をかけたくない。
終活を始めるきっかけは人それぞれですが、手探りで自身の未来への備えを始め、整えていく中で、結果的に私たちは自分自身と、自分が心から大切だと思う存在のことを、たくさん考えることになるのです。そう考えると、今すぐ終活を始めたくなりませんか?
これから穏やかな気持ちで年を重ね、前向きに日々を過ごしていくために、一度ゆっくりと自分自身のことを整理し、把握する。
終活と向き合うことで、今まで知らなかった自分の意外な心情や、資産と呼べる人生の宝物に気付き、思わぬ発見や幸福があるかもしれません。
長旅の前に念入りに荷造りをするような気持ちで、ぜひみなさんもおひとりで、時にはお友達と、終活を始めてみてはいかがでしょうか。
その時にはどうぞ、サポくるにご連絡ください。ご相談は無料です。
お客様ひとりひとりのお話をじっくり丁寧に伺い、遺言書の作成から医療・介護時のサポート、葬儀・埋葬の手配に相続に関する諸手続きに至るまで、私たちが誠心誠意お手伝いさせていただきます。
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(監修:行政書士 尾形達也)
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