模擬葬儀を知っていますか?
模擬葬儀は、存命中に葬儀の予行演習を行うものです。「葬儀でどんなことをするのか、もっと理解したい」「自分の葬儀のあり方をしっかり考えておきたい」と希望する人には、ぴったりの終活と。
模擬葬儀の内容や生前葬との違い、参加するメリットについて解説します。
模擬葬儀とは葬儀のリハーサル
模擬葬儀とは、いわば葬儀のリハーサルです。
実際に葬儀が行われている葬儀式場などで、本物の告別式と同じ進行を体験します。式場には棺が用意され、中に入ることができる場合もあります。
模擬葬儀は葬儀社や寺院が終活イベントの一環として開催していることが多く、仮の誰かが亡くなったと想定した葬儀に参列者として参加するケースと、実際に自らが亡くなった想定で葬儀をするケースがあります。
仮の誰かが亡くなったと想定した模擬葬儀は、多くの場合、参加料が無料です。実施日時は葬儀社によって決められ、参加を希望する際は事前に申し込みを行い、定刻までに式場へ出向きます。事前申し込みの必要がなく、当日の参加を歓迎している葬儀社もあります。
一方、実際に自らが亡くなった想定で葬儀をするケースでは、葬儀社に事前問い合わせを行い、希望の進行等について打ち合わせをします。このようなオーダーメイドの模擬葬儀は、受け付けていない葬儀社も多いため、事前にホームページなどで確認してから問い合わせましょう。また、費用についても問い合わせ時に確認しておくと安心です。
模擬葬儀と生前葬の違い
模擬葬儀と似た言葉に、「生前葬」があります。
生前葬とは、存命中に自分の葬儀を行うことです。実際に友人などから弔辞代わりのスピーチをいただき、香典もしくは会費のやりとりがあります。このように、生前葬は存命中の葬儀ではありますが、れっきとした本番です。一方、模擬葬儀はあくまで予行演習です。ここに大きな違いがあります。
(生前葬に関する記事はこちら『生前葬とは?~ 理想の葬儀で存命中にみんなへ感謝を~』)
また、模擬葬儀と生前葬には、目的の違いもあります。
模擬葬儀の主な目的は、いざ葬儀本番となったときに満足のゆく仕上がりになるよう練習しておくことです。一方で生前葬の目的は、人によってさまざまだと言えるでしょう。
例えば、余命間近の人であれば、「生きているうちに、お世話になった人に感謝を述べたい」という想いから生前葬をすることが多くなります。他には、定年を機に「会社人生でお世話になった人と一緒に、卒業式のようなものを」と開催する人もいますし、喜寿、米寿といった人生の節目となる年のお祝いとして行う人もいます。
模擬葬儀の内容
模擬葬儀の内容は、実際の葬儀とほぼ同じです。
参加者は葬儀の参列者として式場へ入り、開式の合図で僧侶が入場します。そして読経が始まれば、参列者は焼香を行い、読経が終わった後に出棺となります。
なお、なかには、無宗教葬の模擬葬儀を行っている葬儀社もあります。
葬儀社の演出によっては、「故人」となる人の写真をスライドショーにしたムービーが上映されたり、弔辞が読まれたり、弔電披露があったり、喪主を立てて喪主あいさつを行うこともあります。
また、会食付きの模擬葬儀では、実際の通夜ぶるまいや精進落としで出される食事を体験することができます。
そのほか、棺に入る「入棺体験」や、棺や骨壺といった商品の紹介と説明、葬儀内容に関する勉強会などがついている模擬葬儀も見られます。
一方、友人や家族と示し合わせ、あくまで「自分」の葬儀リハーサルを行う場合は、葬儀社の担当者と事前に打ち合わせを行い、進行内容を決定していきます。この場合は、希望によって無宗教葬のリハーサルなどを行うことも可能です。
模擬葬儀のメリット
模擬葬儀のメリットは、以下の3つです。
希望の葬儀を再確認できる
模擬葬儀に参加した上で「祭壇上の生花をもっと華やかにしたい」「もっと小さな式場で良い」「棺のランクを上げたい」といった希望が出てくることもあります。そういった希望は、模擬葬儀に参加したからこそ出てくるものといえるでしょう。自分の希望の葬儀を再確認できるため、本番ではより希望に添った演出が可能になります。
葬儀社選びの参考になる
複数の葬儀社の模擬葬儀に参加すると、使われている祭壇や棺、式場の雰囲気、料理などの違いが明確に分かります。いざというとき、どの葬儀社に依頼するかを決定するための材料になります。
残された人生について考えることができる
特に入棺体験など、自分の「死」を直接感じるような体験を味わうと、「亡くなるまでにどのような人生を送ろうか」と深く考えるきっかけになります。結果、より密度の濃い人生を送ることができるでしょう。
模擬葬儀は家族と一緒にできる貴重な終活
模擬葬儀には一人で参加することも可能ですが、家族を誘って参加すると、より深い体験になります。式場や祭壇、棺、料理について感想を述べ合うことで、自分自身の希望の葬儀がより明確になり、家族が求めているものについても確認できるためです。
自分と家族、両方が満足できる葬儀をするために、模擬葬儀への参加は貴重な終活体験です。お近くの葬儀社などで模擬葬儀の開催があったら、ぜひ家族と一緒に参加してみましょう。
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